みなさんお疲れ様です。Hylenです。
フリーランスの皆さんは確定申告の時期でヒイヒィ言ってたのではないでしょうか。(僕も大変でした)
さて今回は、ULTRASONE様より発売されました、初のTWSイヤホン
"ULTRASONE LAPIS"
こちらを試させて頂く機会がありましたので、1週間ほど使ってみた感想および、気づいたことを書いていけたらと思います。
(株式会社アユートのS様、いつも本当にありがとうございます!)
スペック
LAPIS | ||
本体 | カラー | ブルー |
ドライバー | 13mm径マイラーダイナミックドライバー | |
感度 | 110db | |
周波数帯域 | 20-20KHz | |
インピーダンス | 32Ω | |
タッチコントロール | ○ | |
機能 | ノイズキャンセリング | ○ |
外音取り込み機能 | ○ | |
防塵防水規格 | IP54 | |
マイクロホン | 〇 | |
Bluetooth | バージョン | 5.2 |
プロファイル | A2DP, AVRCP, HFP, HSP | |
対応コーデック | SBC、AAC | |
オートペアリング | ○ | |
マルチポイント接続 | ー | |
Bluetooth対応範囲 | 約15m | |
電源 | バッテリー | 内蔵リチウムポリマーバッテリー |
バッテリー容量(本体) | 62mAh | |
バッテリー容量(ケース) | 650mAh | |
連続再生時間(本体) | 約9時間 | |
フル充電回数 | 4回(ケースがフル充電時) | |
フル充電時間 | 約2時間(本体・ケース) | |
USB形状 | USB Type-C(充電のみ) | |
重量 | 約5g(本体)、約40g(ケース) | |
付属品 | USB Type-Cケーブル(充電専用) シリコンイヤーピース(S/M/L ※Mサイズは本体装着済み) | |
生産国 | 中国 | |
保証 | 本体1年、付属品90日 |
(株式会社アユート様より引用)
https://www.aiuto-jp.co.jp/products/product_3830.php#2
※現物の画像などは他に素晴らしい方たちがアップしてくれているので割愛します、すみません…
見た目やリスナー目線のレビューに関してはeイヤホン様がとても分かりやすいレビューをしてくれているので、これを見た上で記事を読んでもらえるとわかりやすいかもしれません。
ファーストインプレッション
僕はこのLAPISを使うまでは、外出先での基本的なイヤホンとして、ANIMAのANW01をメインに(先月落とした、悲しい)、楽曲確認としてEarpodsを使っています。
制作ではFocalのElearとULTRASONEのSignature Studio(PadをYAXIに変更)の2つを中心をに使っています。特にSignature Studioはかなりの間使っていたので、こちらも踏まえて聞いていこうと思います。
大体新しい機材を買ったときや試聴の際は聞く曲を決めているのですが、まずは自分の曲を
………
……
…
?!?!?!?!?!?!
……
…
なんか鳴り方が…おかしい…音の位置が…変だな…
最初の感想はこれでした。
後にいつもリファレンスで聞いている曲を聴いたら、メチャメチャかっこよく聞こえたので、何が原因なのかな?と思ったら、自分の曲のマスタリングの時に、定位が少し崩れていました(ステレオイメージャーを深めにかけすぎていた、EQがLinear Phaseじゃなかったなど)。
いままでの機材ではそこまで気にならない微細な差でしたが、LAPISだとはっきりズレてるのが分かりました。
ULTRASONE LAPISの良いところ
①圧倒的な定位、パンニングの良さ
その後、様々なイヤホンやTWSイヤホンなど試してみましたが、音の定位、及びパンニングの再現性が良いです。
(音像における定位が分からない!って人は調べてみてください。)
定位については、ULTRASONE特有の広さです。音がどこから来るか、どこで鳴っているのか想像しやすいです。
特にクラブミュージックでのフロア鳴り、みたいな感覚は、イヤホンの中だとかなりいい方だと思います。
また、それに追加して驚いたのが、パンニングです。
実際に3Dパンナー(dearVR Micro)などを使って、音を左右より細かい、右上や左後ろ、みたいな配置をしれみればわかると思うのですが、
AirPodsの体感音像が180°(半円)であるのに対して、LAPISは270°くらい、見えます。
本当に音の取りこぼしが少ないです。
②音の立ち上がりが早い、元気な音
サウンドの傾向としては、主観やその人の耳にもよるので一概には言えませんが、立ち上がりが早く、元気で派手めに鳴らしてくれます。
端的に言うと、エレクトロはとても合うと思います。逆に生音系や音数が少ないもの、少数編成のサウンドに関しては、濃密な音という感じではないので、リッチには鳴らしてくれないかもしれません。
③連続使用9時間(ケース込みでもっと)ワイヤレス充電
マジで便利です。週1で充電すれば充分なのはありがたい。また、iPhoneなどのワイヤレスのモバブ持ってる人だったらそれでも充電できるっぽいので、充電なくて困ることはほとんどないと思います。僕はいまのところないです。
④見た目
現物見てみるといいです、マジかっこいいっす。
⑤マイク
通話用のマイクは音質良いです。
ULTRASONE LAPISの残念なところ
正直こいつはかなりクセあります。
①ジャンルや曲をかなり選ぶ
他の方が言っているように、ローがかなりファットです。
サブベースがしっかり出るようなクラブミュージックを聴くと、まさにフロアにいるようなパワーはあります。楽しいですが、
いわゆるHans Zimmerみたいなシネマティックなものとか、オーケストラチックなもの、あとはピアノソロみたいなのも…それ系聞きたかったらこれは選ばない方がいいです。
②良いところも悪いところも “そのまま出る”
Mixが悪かったり、録音環境が悪いものは露骨に出ます。カッコよく鳴らしてはくれないです。
いわゆるMixでステレオに広げすぎたりしているものとか、それこそSoundcloudに上がってるブートみたいな、ボーカル抽出したものとかみたいな、無理してるトラックはカッコよくは鳴らないです。
スピーカーしかりイヤホンしかり、
“ある程度Mixが悪くても、かっこよく鳴らしてくれるもの”
“出音を限りなくピュアに鳴らすもの”
のどちらかには分類できると思うのですが、LAPISは後者です。
いわゆるBTSとか、Mixに金かけてるようなのは、露骨にかっこよく鳴ります。
ただ逆に言えば、もしあなたがComposerであれば、このイヤホンは音源確認にめっちゃ向いてると思います。
かなりシビアなので、こいつでかっこよく鳴ればフロアでも間違いなくかっこよく鳴ります。
③長時間使えるけど、耳疲れするかも
充電がかなり持つので長くつかえるのですが、ファットなローで先述の通り”フロアにいるような感覚”に近いので、
長時間聞いていると耳が結構疲れます。まんまフロアやんけ
なのでテレワークしながらつけてたりすると、ちょっとしんどいと思います。
④装着性、利便性
個人的な感想ですが、装着感とか、ノイズキャンセリングは圧倒的にAirpodsのがいいです。こればっかりはAppleがノウハウ死ぬほど持ってるので仕方ないです。
Signature Studioの頃から言っていたのですが、付属のイヤピで聞くと本当にローがぼやけるので、AZLAかFinalあたりに絶対変えた方がいいです。(僕は両方試しましたが、AZLAよりFinalの方が音がタイトになって好きでした)
あとANIMAまではいかなくていいのですが、EQやノイズキャンセリングをいじれるアプリが欲しかったですね…
あとこれは…完全に僕の意見なんですが…TWSは無くすのでAirTag付けれるような穴をあけてほしいです…もしくは小さいポーチ出して…
まとめ
・DJをやってる方、ダンスミュージックを作っている方
・自分のサウンドをシビアに見たい方、クオリティを上げたい方
は買ってよいと思います。
逆に
・ざっくり音楽を聴きたい人
・利便性を求める人
・リッチなサウンドを求めてる人
にはオススメできないです。
パッと見、きれい目な見た目をしていますが、中身はAirpodsってよりはBeatsとか、そっちに近いです。定位がシビアなBeats。
あと装着性の問題もあるので、必ず試聴してから買った方がいいと思います。(僕は大丈夫でしたが)
今回は少々否定的な意見も書いてしまいましたが、自分のサウンドをとことん突き詰めたい、レベルアップしたい方はぜひ、試してみてはいかがでしょうか。