【レビュー】Minimal Audio Current 2.0【#PR】
皆さんお疲れ様です。Hylenです。
さて今回は、つい最近手に入れましたシンセサイザー”Current”をレビューさせて頂きます。これは面白いぞ!
また、今回プラグインを提供して頂いたSONICWIRE様、いつもありがとうございます。ぜひみんな買うときはSONICWIREさんからどうぞ!
※この記事はアフィリエイトプログラムを使用し紹介しています
Minimal Audioについて
デベロッパー”Minimal Audio”。割と新しめのデベロッパーです。5年経ってないんじゃないかな?
元々IDM寄りの強烈なサウンドのサンプルパックを出していたのですが、Riftというフィルター/ディストーションなどのマルチエフェクトで一気に名前を上げました。
僕自身のベースのサウンドデザインでもRiftをはじめMorph EQ,最近ですとRipple Phaserは使っていたのですが、満を持して出たシンセサイザーがCurrentです。
Current
こちらがCurrentとなります。見た目がまず凄いですね。テンションあがります。
デモ動画
基本構成としてオシレーター2つ、グラニュラー、サブオシレーター、サンプラーが用意されています。
こちらのデモ動画のサウンドがかなり分かりやすいと思います。
先に端的にCurrent 2.0のポイントをまとめると、
Serum.Vital,Phaseplantのいいとこどり+クラウドプリセットが充実の超テンション上げのシンセです。
おすすめポイント① GUIが直観的
メイン画面を見てみましょう。感覚的にはSerumにかなり近いと思います。
Serum触ったことある人間だったらすぐ慣れます。EnvelopeやLFOをそれぞれのノブへD&Dしていくのは同じです。SerumのLFOはどちらかというとCurveが近いです。
Serumと違い、FM/AMエンジンが独立しています。ここは若干Vitalに近いですね。
そしてFilterがかなり高機能です。流石Rift作ってる会社だけあります。特に他社のシンセと比べてもMorphingのフィルターや特殊なフィルターがたくさん入ってます。Morphingに関してはMorph EQで使われた技術も入っているのでしょう。
続いてグラニュラー画面。ここはオリジナル性が強いですが若干Spray機能とかはPhaseplantっぽさも感じます。
PhasePlantも悪くないのですがLFOやEnvelopeの自由性が少し良くない部分がありまして…(SerumやVitalみたいに綺麗にカーブを書けない)
PhasePlantのグラニュラーをSerumのLFOでコントロールできると思うと、かなり直観的にグラニュラーサウンドを取り入れることができることがわかるかと思います。
続いてサブ/サンプラー部分。
サブ部分が結構特殊です。Sublabみたいにメインの音量と倍音を決めていくスタイル。これSerumやVitalではあまりないので慣れないと難しいかもしれませんが、基本的なサブベースを使うのであれば簡単です。DetuneやUnisonもできるので、FM用の波形として使ってもいいですし、Supersawのレイヤーのように、3つ目のオシレーターで使うのも悪くないです。
サンプラー部分もとても直観的。波形見れるし、フェードやワープの形式も選べるので若干AbletonのSamplerっぽさもあります。AbletonのSamplerをSerumのLFOで書けると思ったらなかなかすごいことです。これは
そして今回のCurrent2.0目玉機能Play。4つのマクロをXYパッドで動かすことができます!ウヒョー!これがかなり楽しい!
Outputのシンセやエフェクターだとこの形状のものはたまについてたのですが、シンセ内でここ触れるのは本当にレアです。プリセットをロードしてXYパッドを触ってオートメーションを書くだけでも楽しい。
というように、複雑な機能も沢山入っているのですが、LFOやEnvelopeなどの音作り部分がとても直観的であるため、サクサクとサウンドのカラーを変えていくことが出来ると思います。
他にもなんとコードジェネレーター機能がついてて最高です。スケールアウトせずにプリセットから選んでコードを鳴らせるので、初心者や理論分からない方でもかなり気軽にDTMを楽しめるものとなっているでしょう。
おすすめポイント② エフェクトの充実さ、モジュール的な扱い方ができる
続いてエフェクト機能です。まず初めに…こちらを見て頂いたらなんとなく気づくと思うのですが、そうです。
好きなエフェクトを好きなスロットへ入れて使えます?!?!?!?!
ヤバい!!!!
そう、SerumでもVitalでもできなかった、エフェクトの重ねがけをすることができます。いわゆるPhaseplantに近いモジュール式です。つまりシンセ内でOTT3つ、ディストーション3つみたいなことができるので、サウンドデザインにはもってこいです。
中でも素晴らしいエフェクトから抜粋してご紹介します。
Fuse Compressor
まずはCompressor、Fuse Compressorです。Currentが出る前から商品化されてます。
6Bandまで使えてUpward Compressionもできる、万能コンプです。とはいえCurrentで使うとしたら恐らくOTT的な使い方が一番近いのかな?と思います。(実際にプリセットのフォルダにOTTという名前のものがたくさんある)
まずはCompressor、Fuse Compressorです。Currentが出る前から商品化されてます。
6Bandまで使えてUpward Compressionもできる、万能コンプです。とはいえCurrentで使うとしたら恐らくOTT的な使い方が一番近いのかな?と思います。(実際にプリセットのフォルダにOTTという名前のものがたくさんある)
MorphEQ
MorphEQ。モーフィングができるEQです。こちらも単体で販売されてました。
EQとは思えない動きします。どちらかというとこれはフィルターとして扱ったほうが良い気がします。
オートワウみたいな使い方も出来るので、楽しい。ちょっと重いです。
Ripple Phaser
Ripple Phaser。フェイザーです。
Voltraが史上最高のPhaserって褒めてました。じゅるじゅるした音がたくさん作れます。プリセットとか見てると相当複雑なことしてるんですけど、ツマミはあくまでシンプルに。
Minimal AudioはGUIはシンプルに、中身は超複雑みたいなプラグインをたくさん出していますね。GUI綺麗なの本当に嬉しいです。
おすすめポイント③ Stream(Preset)が凄まじい、更新頻度が早い
GUIすごくてもそんな音作りしないからプリセットはどうなんだ!!って人もいると思います。安心してください。凄いです。
理由としては恐らくエフェクター部分の重ねがけや、グラニュラーやサンプラーの充実した機能によりプロセッシングが作られているのがあると思います。
というのも、元々Minimal Audioが出していたサンプルパックを聞いてみればわかるのですが、相当緻密に作られているので、凄腕のサウンドデザインする方がいるんだろうな…と思ってます。
そしてこれらのプリセットはオフィシャルよりソフトの中からダウンロードできます。追加料金なしで結構な量が結構な頻度で増えてるので、まさに即戦力。
購入方法は?
そんなCurrentですが、購入方法は2つあります。1つは買い切り。もう1つはサブスクリプションです。
買い切りの方はMinimal Audioほか、Sonicwire様やディリゲント様、島村楽器などがあります。
(オススメはSonicwireさんです、サポートが手厚いです。)
サブスクリプションはMinimal Audioでやってます。
月15$で全ての機能が使えるほか、プリセットなどのプレミアムアクセスも。また30日間は無料なので、使いこなせるか不安…!って人は1か月ためしてみるのも良いと思います。
実際にLoop作ってみた(配布あり)
というわけで実際にCurrentを使って何個かループを作ってみました。
HL_CMLP_150_synth_loop_DUMP_D#min
HL_CMLP_150_synth_loop_Sunrise_CMaj
HL_CMLP_150_synth_loop_GONE_
この3つサンプルはpixivFanboxにてフリーにて配布しておりますので、ぜひこちらもチェックしてみてくれると嬉しいです。
自由に使ってね!再配布は禁止です。
ちなみに、今回10個のループを作らせて頂きましたので、もっと気になるって方はぜひFanboxの方をチェックして頂けたらと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
Current凄いです。個人的にSerumやVitalの課題であったFMとWavetableのエフェクトの分離、エフェクトのモジュール化、サンプラーが簡素、すべて解決してくれています。
Phaseplantの複雑さや重さ、LFOの描きづらさなども完全に網羅してます。
エフェクトも高品質、”ぼくのかんがえたさいきょうのシンセサイザー”って感じです。本当に今のところ非の打ちどころがないです。
欲を言うと、エフェクト部分だけ切り出した、CurrentFXみたいなプラグインが追加で出たら嬉しい…かな…!
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