【DTMer向け】作曲・音楽制作に最適化された自作PCの構築、完全版 Part1 【#PR】

2025年10月7日

By Hylen

【DTMer向け】作曲・音楽制作に最適化された自作PCの構築、完全版 Part1 【#PR】

執筆者 | 10月 7, 2025 | ブログ, レビュー | コメント0件

皆さんお疲れ様です。Hylenです。

こうやって告知以外の記事を書くのは久しぶりな気がします。

さて今回は、タイトルの通り、PCについて。

DTMを行うにあたってなくてはならないもの、それはPCです。

現代において作曲を始める際に必要な条件や、どのようなPCがオススメか、実はとても多く相談されます。

そこで今回は、作曲家に向けたPCの選び方、自作PCという選択肢について、解説させて頂ければと思います。

 

また、今回PCパーツを提供して頂いた代理店のアユート様、いつも本当にありがとうございます。

アユートの公式サイトはこちら

https://www.aiuto-jp.co.jp/

1.なぜ自作PCがDTMではオススメ?

 

自作PCを選択した理由、市販品との違い

PCを購入するにあたり、選択肢としては主に

・市販品(ノートPC)

・市販品(デスクトップPC)

・BTO(オーダー式PC)

・自作PC

があげられます。

そのうえで、なぜ私が自作PCを選んだのか、解説させて頂きます。

 

・オーディオインターフェースとの相性

オーディオインターフェース問題。特にUADやRME、Antelopeなどのある程度のものを使う際に、相性問題は発生します。

これは実際に僕自身が起きたことなのですが、、今年頭に某BTOメーカーさんのクリエイターノートPCを購入したのですが…RMEのFireface UFXIIとの相性が最悪で、接続は切れる、DAWが止まる…など、とても使えるものではありませんでした。(その後に買ったMSIのPCでは無事使えました。)

後ほど気付いたのですが、USBのチップの相性問題だったようです。市販品ですとUSBのチップまで確認するのはかなり難しいので、慎重になる必要があります。

ちなみにMacを選択すれば、相性問題が起きることは殆どないと思います。

・金額面

となると、選択肢としては、Macの市販品、BTO、自作PCあたりとなります。

そこで気になるのは金銭面。言わずもがな、Macは高いです。

例えば、Macbook Proのメモリ64GB、ストレージ4TBを選択した場合、新品価格はざっくり82万円。(2025年10月現在)

色々シミュレーションして頂ければと思いますが、かなり頑張らないと…厳しいと思います。

https://www.apple.com/jp/shop/buy-mac/macbook-pro/

その点、Windowsはかなり安くなります。ほぼ同様の条件でBTO、自作PCを作成した場合、30~40万円の間で収まるかと思います。半額以下です。ノートはもっとします。60~くらい。

どうしてもラップトップが欲しいのであればMacをオススメします…!安心ではあります。

・BTO or 自作

PCを自作するって、結構難しいのでは…?と考えて、BTO(オーダー)のPCを選ぶ方も多いと思います。

もちろんBTOのPCも悪くないですし、金額面も自作PCと比べて少し高いくらいなので、選択肢としては大いにアリ…に見えるのですが…僕が自作PCを選んだ理由があります。それは、

 

大体ゲーミングPCなんです。

 

BTOのPCの目的って大体ゲームなことが多いので…ゲームを動かす際におけるグラフィックボードというパーツに比重を置かれていることが多いです。

確かに映像編集を行う人やゲームをやる人は大事なのですが、作曲をやるだけであれば、グラフィックボードをそこまでスペックが高いものにする必要がないので、その分結構値段が上がってしまうんですよね。

自作PCではそこのコストを抑えられるので、BTOよりさらに値段をさげて、その分必要なメモリやストレージに充てることができます。

そこで僕は自作PCを選択しました。

 

自作PCのメリット

・思ってたより製作がかなり簡単

PC自作って難しいのでは?全裸でお風呂場で作らなければいけないんじゃ…!って方もいると思います。

めっちゃ簡単です。3時間もかからないです。

作り方は僕が説明するまでもないのですが、たこまるさんがとても分かりやすいので、ぜひ見てみると良いと思います。

 

・パーツのアップグレードが簡単

例えばサンプルを入れているSSDの容量が足りなくなっちゃった!って時や、音源ライブラリ用のSSD足したいな…!って時にすぐ変えられます。本当にフタ開けてメモリ刺すだけです。

もし映像編集やゲームもやりたい!って際も、グラフィックボードを差し替えるだけなので、本当に簡単。壊れたところもすぐ直せます。

また埃がたまった時などの掃除もとても簡単。ラップトップや市販品より本当に長持ちします。

・リモートデスクトップ

やはり外で作業したり、レコーディングに持ってきたい!って人はいると思います。僕自身も地方で出演があった際に緊急対応を行ったり、レコーディング時にデータの不備があった際にすぐ書き出せるようにPCを持ち歩いていたのですが、、

TeamViewer,Parsecなど使えば、外出先でもリモートでPC動かすのも全然難しくないです。音も送れます。流石にリアルタイムで演奏とかは難しいですが、外出先での作業って恐らくサンプルやプラグインベースでレイテンシーを気にするタイミングってそこまでないと思うので、外出先では安価な軽いPCをリモートで動かすことにしました。

 Parsecで使用する方法はこちら

 

2.パーツの選定

 

自作PCにおいて必要なパーツは、最低ラインとして

・CPU

・マザーボード

・グラフィックカード

・PCケース

・電源

・CPUクーラー

・冷却ファン

・ストレージ(SSD、HDD)

・OS

 

 です。おおお、沢山ありますね。

それでは、実際に僕が選定したパーツ(および提供して頂いたパーツ)をご紹介します。

CPU

・Intel or AMD

 

CPU、パソコンの脳みそです。WindowsでCPUを選ぶ際には、大体はIntel、およびAMDのどちらかとなります。

今の主流はAMDのRyzenが流行っていますね。ですがここでDTMにおける選択肢をご紹介します。

それはUniversal Audioのオーディオインターフェース問題です。

通称UAD、Apolloシリーズは大人気のモデルですね。

ただ基本的にApolloはAMD非推奨で、動かないものだと思った方が良いです…。UAD-2のプラグインを使いたい場合はPCIeカードを使うか、Satellite USBで拡張する必要があります。

Apolloを使いたい人は、IntelのCPUを選択する必要があります。Intelかつ、Apollo Twin X USBのものであれば動きますが、最近のIntelは不具合多いかつ、X4などのラック型使いたい人は、Thunderbolt4(USB-4ではないよ)がついたマザーボードを選択する必要があります。

余談ですが、Universal Audioの設計思想的にWindowsで使うことはあまり推奨していない気がします。(実際にハードウェアがいらないUAD Native Sparkプラグインもとても増えているので)

僕はUADはNativeで事足りているかつ、インターフェースがRMEですので、

AMD Ryzen 9 7950X 

を選択しました。

 

製品ページはこちら

商品ページ(価格.com)はこちら

・代替製品

こちらを選んだ理由としては、サウンドデザインで結構ハードなプラグインを沢山つかうのである程度のスペックのものは必要だったため、Ryzenの9を選択しました。9950Xや3Dモデルでもよかったのですが、Blenderなどの3Dは僕は行わないですし、ある程度のプラグインを刺したらオーディオファイルにしたりフリーズしてしまうので、作曲においては充分かな?と思いました。

ガチガチのオーケストラやったり、ボーカルが40人とかいるようなプロジェクトも触るような人であれば、9950Xを選んだ方が良いと思います。

 逆に普段の作曲でトラック数が40~50くらいの人はRyzen 7 でも全然良いと思います。

2~3万の差ではありますが、ここ付け替えるのは少し面倒なので、ちょっと高めのもの選んでも良いと思います。

 

マザーボード

・CPUに対応しているものを

マザーボードはCPUに対応しているものを買いましょう。僕はRyzen9なのでAMD Socket AM5なので、

ASUSのPRIME X870-P WIFI-CSM 

を選択しました。

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M.2 SSDが4つ、かつUSB4が搭載されているので選択しました。サンプル用、シンセ、ライブラリ用、バックアップ用で4つ使えるのはかなり嬉しいですね。

今後USB4で使える機材も増えそうなのと、PCIeカードで拡張できることも多そうなのでこちらを選択しています。

また、市販品と違うのが、WiFiの有無です。市販品でWiFiついてないことなんて殆どないかと思いますが、自作PCの場合WiFiモデルを買わないと別途レシーバーが必要です。

 

GPU(グラフィックカード)

・映像編集をやるかどうか、ゲームをやりたいかどうか

続いてグラフィックカードです。AMDは基本的にグラフィックカードつけます。私は

PowerColorのHellhound Spectral White AMD Radeon RX 9060 XT 16GB GDDR6

を選択しました。

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理由としては…

名前がかっこいいから…

白いから…

というのは半分です。

というのも、モノによってはCPUにグラフィック機能がついてるものもあります。ラップトップPCだと結構多いです。が、そこにもCPUの処理能力を使うので、結果CPUの本来の力をフルで使えません。もしあなたがゲームをやらなくても、処理を分けるという意味でグラフィックカードはつけるべきだと思います。

また、もしあなたがアーティスト活動をしていくのであれば、なんだかんだ新曲のクロスフェードムービー作ったり、映像に効果音をつけたり、映像触ることもちょいちょいあると思うので、重きを置く必要はないかもしれませんが、ぜひそれなりのものを導入しても良いです。

・代替製品

代替商品として、NVIDIAのものや、ゲームをよりやりたいのであれば、もっと課金しても良いと思います。が、あくまで作曲という視点であれば、ここは予算を削れる部分ではあるので、お金に余裕がある方はアップグレードしてみてください。

またMVが作りたい!など、映像編集やCGも触りたくなったら、後から買えばよいと思います。

後からアップグレードできるのも、自作PCの良いところですね。

 

 

PCケース

・白くてクリアの方が、かっこいいぞ

PCケースです。マザーボードの規格があるので、ここに合わせたものを。私は

COUGARのMX220 RGB

を選択しました。

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安い、白い、ビカビカ、最高。

白のケース、中身が見える、RGBファンつき。しかも1万円切ります。最強です。

パネルもマグネットで簡単にはずれるので、掃除やメンテナンスも快適。もっと安いケースもありますが、ファンついてなかったり、そこまで値段変わらないので、私の中ではコスト落とすのであればこちらが最強かな~と思います。

・代替製品

代替商品としては、ここはほぼ見た目なので、気に入ったものがあればそちらを買えばよいと思います。

人気なものとしてはNZXTなど。フロントに液晶がついているモデルもあるので、そこにCPUの温度などを表示もできます。

RGBファンなどがいらないのであれば、COUGARの別商品でも良いと思います。(数千円の違いなので誤差ではありますが…)

 

電源ユニット

・色は合わせて、余裕のあるものを

続いて電源です。サイズを確認、そしてグラフィックカードの電源に足りるものを。私は

FSPのVITA GM 850W White

を選択しました。

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見た目かっこよすぎん?

電源の選択肢として見るべきは、サイズと電力。

電源に関しては、大は小を兼ねます。値段もそこまで変わらないので1000Wにしてもぜんぜん良かったのですが、、少し日和りました。誤差4~5000円なので、1000Wでも良いと思います。私は恐らくゲームそこまでやらないので850Wで充分かな~

・代替製品

同じくFSPの製品ですと、650Wや750Wで1万円弱安いものもあります…が、750Wは最低限、のイメージです。もしグラフィックカードを買い替える際に、電源もまとめて買い替える必要があるので、グラフィックカードほど値段の差がないので、ここは850W以上を選んでいただきたいです。

俺は映像もゲームもぜってぇやらねぇ!って人はここのコスト下げても良いと思います。

 

 

 

CPUクーラー

 

 

・余裕があれば簡易水冷式

続いてCPUクーラー。長時間の作業やDTMはCPUに負荷をかけ続けるので、ある程度のものは選んでおきたいです。私は

DeepCoolのLM240 WH

を選択しました。

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ビカビカ、嬉しい

簡易水冷式のクーラーです。ワット数や温度を見たいので液晶付きを選択しました。買う際はファンのサイズも確認してくださいね。

・代替製品

同じく簡易水冷で人気どころだと先述のNZXTKrakenシリーズ  人気です。1万円くらい高いですが、見た目が好みの人はこちらを。

また、簡易水冷ではなく水冷式というものもありますが、こっちはかなり面倒なので…簡易水冷がおすすめです。

ここもコストは落とせます。水冷式を選ばなければ、5~6000円程度で揃います。ただCPUをケアする部分なので…盛っても良いと思います。

 

メモリ

 

・64GBあると安心、将来性考えると96GB~

メモリ。超大事。ただしここは選択肢が沢山あります。私は

v-colorのManta XFinity RGB(DDR5-6400 48GB×2)

を選択しました。

製品ページはこちら

ビカビカ、嬉しい2

メモリは僕はKontaktでオーケストラや劇伴も扱うので、96GBにしました。ビカビカ。

ハウスとか重たいシンセやプラグイン使わないのであれば32…くらいでも良いんですけど、将来性考えたら64GBあった方がいいと思うかな~!!

というのも、例えばAIアシスタントみたいな機能がついたプラグインも増えているので、どんどん基本的なプラグインも重くなっていくので。

・代替製品

ビカビカに光らせなくていいよ!って人は、お好きなDDR5規格のものを選択すると良いと思います。

今回、MantaDDR56400MHzモデルを選択しましたが、5600MHz程度のものでもそこまでDTMソフトには影響は出ないかな?と思います。理想は6000MHz以上です。

 CORSAIRVengeanceシリーズなどは定評のある素敵な商品です。お好みのものをどうぞ。

SSD

 

・OS入れるものは2TB~、後から足せばOK

続いてSSD。記憶域です。私は

AcerのPredator GM70004TB

を選択しました。

製品ページはこちら

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ここは正直好み…かつ安いものでも良いですが、ある程度読み込み速度は見た方が良いです。

実際ずっとPredator使ってますが、安い。充分。頻繁にセールになる。

ここも同じく簡単に足せる部分なので、最初はミニマルの構成で良いと思います。が、OS入っているCドライブはある程度容量はあった方が良いと思います。オススメは2TB以上。

・代替製品

代替としては、同じく

AcerのPredator GM7(2TB)をオススメします。

商品ページ(価格.com)はこちら

サンプルやライブラリそこまでないよ!って方は2TBのものでも良いと思います。1TBでも良いですが、値段3000円くらいしか変わらないので、2TBでいいかな?と思います。(ちなみに4TBになると一気に跳ね上がります。)

 

冷却ファン

 

ケースの冷却ファン…ですが、ある程度のものだと大体ケースについてます。

追加でつけれるものもありますが、よりビカビカにしたい人は買っても良いと思います。サイズは確認してくださいね。

その分電力がかかるので、ここ追加したい人は電源はケチらずに盛りましょう。私はビカビカが足りなかったら買い足します。

 

OS

 

・Wiindows,Home or Pro?

忘れがちなのがWindows OS。入れないと動きません。こちらはHome EditionかPro Editonを購入することになります。基本的にはHomeが個人向け、Proが法人向けなのでHomeで充分かと思います。が、私はProを購入しています。

理由としては暗号化をしっかりしてくれるので業務内容を守ってくれたり、リモートデスクトップ機能がついているからです。

ただリモートデスクトップは…サードパーティーのものでも充分かな…って思いました。好み。

3.実際に作ってみよう!

 

というわけで、パーツが揃った!作ってみましょう!

といっても、作り方は本当に沢山の人が紹介しているので、こちらでは簡単な画像のみでご紹介します。

(各パーツを提供して頂いたアユート様、本当にありがとうございます…!)

 

これが

こうなって(CPUつけて)

SSDつけて

完成!!!!

 

 

総額費用

 

今回組んだPCとして、現在の金額でざっくりまとめてみました。

 構成を組むのに、ジサコ!というサイトがとても便利なので、ぜひ使用してみてください。

今回の構成のURLはこちら

 

(v-colorのみジサコにて取り扱いがなかったため、別のメモリを入れてます。大体32~3万円ですね。)

とはいえ、かなりプロフェッショナル向けに組んだものなので、メモリ下げたり、CPUやグラフィックボードを下げればなんと30万円切ります。(特に、ブラックフライデーやプライム感謝祭でメモリやパーツも安くなるので、もっと安くなるかも?)

同じスペックでMacで組もうとしたら…7桁はいくかもしれませんし、そもそもグラフィックが違うので、厳しいところがあると思います。

Windowsのノートでも似たスペックだとしたら、アップグレードできずに60~はすると思うので、相当お得なのがわかるかと思います。

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まとめ

いかがだったでしょうか。

インターフェイスの相性や、求められるスペックが常に変わっていくなかでフレキシブルに対応できる自作PC、ぜひ組んでみてくださいね。

また、実際に何か月か使ってみて、どのくらい快適であったか、メモリの具合など、ブラックフライデー/サイバーマンデーの時期にご紹介できればと思います。お楽しみに!

 

RGB最高!!!!

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