【レビュー①】Synthesizer V レビュー AIを活用したアニソンの作り方【Synthesizer V】
【レビュー①】Synthesizer V レビュー AIを活用した楽曲の作り方 (アニソン編)【Synthesizer V】
皆さんお疲れ様です。Hylenです。
最近のリリースもガンガン出てきて、次のDJが楽しみです。メインページの下の方にスケジュール書いてありますので、ぜひ見てみてくださいね。
さて今回は、いろいろな方に聞かれることが多く、とても話題になっているSynthesizer V、およびAI作曲について。
AI作曲部分に関しては定かではないですが、周りの作家さんも使っている方が増えてきているのもあり、ぜひ紹介させて頂きたいと思います。
また、この度Sonicwire様および株式会社AHS様 より、Synthesizer Vおよび各種ライブラリを提供して頂きました!
いつも大変お世話になっております、ありがとうございます…!
Synthesizer Vとは?
まずはこのために作ったトラックがあるので、聞いてみてください。
Hylen Synthesizer V Demo Track
①Synthesizer Vとは
まずSynthesizer Vとは何か?一言で表すなら、歌声合成ソフトウェアです。
いわゆる歌声合成ソフトウェアと呼ばれるものに関しては、YAMAHA様のVocaloidなど、ボカロと呼ばれるものが有名ですが、そのようなソフトの一種と言えます。
大きく違うところとして、歌声調整にAIが使われていること。
(AI版とAIを使用しないStandard版があります)
他のソフトと比べて圧倒的に人間に近いニュアンスを作ることができます。
Synthesizer Vには3つのエディションが存在します。
Web Synthesizer V
Synthesizer V Studio Basic
Synthesizer V Studio Pro
の3つとなります。
なんとWebとBasicは無料…
しかも商用利用でなければ、作品の発表も認められています。(別途記載は必要)
ヤバすぎます…
Synthesizer V Studio Basicはこちら
https://www.ah-soft.com/trial/synth-v.html
②そしたら無料版で良いじゃん…?
AHS様にはビックリしっぱなしですが、ここまで無料版でできてしまったら、Pro版は必要ないのでは…?と思う方もいると思います。ですが…全然違います。
まずは書き出し機能。Proバージョンは音質優先というモードで書き出すことができるのですが、ボーカルのガビり方等含めて、結構違うんですよね。ボーカルはポップスの中でも要といっても過言ではないので、ここは拘りたいです。
そしてなにより、AIリテイク機能。
こちらもPro版の機能となります。レコーディングあるあるの”ここもうちょっと大人しめでワンパターンいただいてもいいてしょうか…?”的なやつをワンクリックでできます。100回やっても嫌な顔1つせずにやってくれます。(何を思ってるかはわかりませんが…) 例えばこれを繰り替えすと、セリフっぽい部分を作ったり、多重録音っぽいものも作れます。
まずはBasic版およびライト版の音声を試してみるのが効果的だと思いますが、圧倒的にProがオススメです。
実際に曲を作ってみよう
①作詞、テーマを決めよう
実際に曲を作ってみましょう。テーマは”夏 アイドルソング Future Bass 切ない 別れ”とかにしましょう。そろそろ夏なので
まずは作詞です。今回はAI技術を使って楽曲制作をテーマにもしていますので、作詞はAIに提案してもらいましょう。
今回はChatGPTを使います。
個人的には今のGPT-4より、前のバージョンのがそれっぽい歌詞を作ってくれて好きです。
また、今回の目的はあくまで”AIに手助けしてもらうもの”であり、すべてAIに作ってもらうものではないです。
ChatGPTはコチラ
生成1発目
既にかなりそれっぽい歌詞ができていますね。ここからさらに単語を絞って、何回か試行していきます。
生成2発目
一気にサブちゃんみたいな演歌になった
もうちょっとポップな単語を入れたいですね。サイダーとか、ラムネとか、カタカナ系で
生成3回目
(´;ω;`)ブワッ
(´;ω;`)ブワッ
(´;ω;`)ブワッ
“かなりそれっぽくなってきました。
僕の中ではすでに
”高校3年生の最後の夏休み、8/31に夏の終わりに告白しようとしている女の子の不安と将来への葛藤”(までが前半で、ラスサビで大人になった女の子が出てきて実は告白しようとしていた男の子は事故で遠い人になってしまっていた 卒業にみせかけて、ひっかけで実は…)”
みたいな台本が浮かびました
(早口オタク)
フレーズをいくつかピックします。キラキラ光る砂浜で、一緒に過ごした日々を、涙で濡らしたくないから…
(´;ω;`)ブワッ
(´;ω;`)ブワッ
(´;ω;`)ブワッ
②仮でメロディをつくってみよう
素材はそろったので早速作ってみましょう。まずはこのパートから。
メロディは生成等してもよいのですが、今回は考えました。
仮MIDIをAbletonでざっくり作ってみます。
Main
Main BPM164
Cross BPM164
今回はこれに加えてコーラスを足したいと思います。
Chorus① BPM164
Chorus② BPM164
Chorus③ BPM164
早速Synthesiver Vへ取り込んでみます。今回はSynthesizer Vの中でも、
https://sonicwire.com/product/B8009?a_aid=hylenlab
と
https://sonicwire.com/product/B6077?a_aid=hylenlab
のライブラリを使用してみます。
Mainが花隈千冬のPiano_Ballade、Chorusが花隈千冬のSoft、
Crossに夏色花梨のSoft-kawaiiを混ぜてます。
全体的に微調整して書き出したらこんな感じ。
Mixed BPM164
今回コーラスは3声ですが、多重録音っぽさを出すために、AIリテイクしたものをそれぞれ追加で書き出し、ダブルを複数作ります。
ChorusRe BPM164
花隈さんはコーラス作るときに本当にウォームになってくれて大好きですね…!
そしてすみません、Hamoを忘れてました…追加で作りました
HamoMain BPM164
HamoCross BPM164
③ DAWでMixしてみよう
さぁDAW側で弄ってみます。
Synthesizer Vは個人的にモノラルで書き出せるのがとても嬉しいです。piaproとかだとモノでボーカルを書き出せないので…
Synthesizer Vの大きな特徴として、まずルームチューニングを気にしなくてよいので、ノイズなんてほとんど入ってません。除去する必要もありません。
リップノイズもかなり少ない(無に近い)ので、そのままMixに入れます。強いて言えばレゾナンスはコントロールするべきなのでSootheは合ってもよいかもしれません。
また、AIリテイクのおかげで、ダブルを録るのも最高に楽です。
混ぜてみた結果がこちら。
Mixed BPM164
MainCross BPM164
Hamo BPM164
Chorus BPM164
③ 曲にしてみよう
素敵なボーカルができたので、あとは曲をアレンジしながら作るだけです。こちらのやり方はAIとは関係ないので省略します。
僕が手で作りました。
こんな感じになります。
Track BPM164
Track Instumental BPM164
かなり素敵なトラックができそうですね!
まとめ
もはや音楽制作のAIの技術は仕事レベルで使える域まで届いています。すべてをAIで完結するわけではなく、各所各所で手助けしてもらうのが良い向き合い方だと思います。
今回使用した商品は、Sonicwire様で取り扱い中ですので、ぜひ!
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